バレエで舞え。

今日はバレエのクラスをとりにBDCへ行きました。

前回のHip-Hopのクラスと全く違って、割とゆっくりな動きで激しくない練習だったんだけど、同じトレーニングを延々と繰り返すバレエらしいクラスだった。
あのバーに掴まってみんな揃って足を上げたり下げたり、まさか自分の人生の中でそれをすることになるとは思ってもみなかった。

線の強さと言うか、腕、そして足の指先の先まで意識をしっかり通わせて、エレガントに踊るバレエって本当に美しい。

今新しい作品に取りかかっていて、その中でダンスの要素をふんだんに取り込もうと思っているのでクラスの後、Jazz, Theatre, Hip-hopのクラスを見て回って色々アイデアを考えてた。

シアターのクラスのガラス越しにたまたま友達がいて、彼女が一生懸命踊っている姿を見てカッコいいなぁって思いました。踊ってるのが楽しそうできらきら輝いているように見えました。見ていたら刺激をもらいました。ブロードウェイとかに出れたらいいなぁ。

今日踊っていてふと思ったのは、学習の質とスピードについて。
物事を学び始めるのに遅すぎることはない、とよく言う。これは正しいと思うし、そうであるべきだって思う。けれど、若ければ若いほど吸収力が大きいというのは事実だと思う。新しいことをやってると学んでる、吸収してる!って感じで気づかないかもしれないけれど、僕には英語という測るメジャーがある。
僕は19で渡米して一生懸命英語に取り組んできてるが今でも舞台の監督とかする時、自分の至らなさにがっかりすることが多々ある。高校生とかそれ以前に渡米した友達とか見てると、もっと早く来ておけばよかったと思う。他の人を見ていても自分を見ていても学び始める年齢によって年々学びの質は落ちている気がする。良くある言われ方をすれば、脳が固くなっていくのだ。

ということはこれは他のどんなことにも言えそうだ。
危機感を持たないとな。今日が、そしてまた今日が自分の残された時間の中で一番、最も吸収できる日で明日は少しそれは下がる。だから今日一生懸命やろう。

それから、もう一個気づいたことを書き残しておこう。
「恥ずかしいと思うこと」について。
僕はわからないこととか、できないこと、ミスしちゃうこととかが今まで恥ずかしかった。変なプライドがそうさせていた。演劇学校に入ったときもそうだった。
細井洋介という像をしっかり作り上げないとと勝手に思っていた。
というかみんな少なからず、かっこよく見せたい、可愛く見られたい、恥ずかしいとことは見せたくないって思ってると思う。それが普通だと思う。
でも、待てよ、やったことないんだからできなくて当たり前じゃない?

何で俺はクラスのみんなのようにステップが踏めないの?
ーやったことがないから。

変なステップを踏んでる俺を笑う人がいたかな?いないな。できないならできないで、それが事実なんだからそれでいいんだよね。できないのにできるふりしてもしょうがないんだよね。何でみんなちっちゃい頃からそうする風に覚えるんだろう。
できないことはできない、練習すればいいだけなんだけれどね。そう気づいてからというもの、新しい環境、国、分野、グループ、どんなことに一人で入っていっても怖いことなんてなくなった。さらけだせばいい。知らないものは知らない。

はてさて、いくらか話が反れたが、監督としては、いくら映画やダンスのビデオをたくさん見て学んだ気になっていてもやっぱり自分の体を動かして実際にやってみないといけないよね。演劇もそう。すぐに自分が振付けをできるくらい踊れるわけないけど、せめて振り付け師と会話ができて、自分がどんなものが美しいと思っていて、撮りたいかってのを伝えられないとね。
そういう意味ではJazz, Hip-hop,そして今日はBalletと、自分にとって真新しい領域を見れたのは本当に意義のあることになった。基礎だけでも知ると、今後それらの見え方がぐっと変わって、より深く楽しめるようになる。これはどんなことにも言えるんだけれどね、だから「勉強」って楽しいよね。
忙しいが、忙しいなりに時間を作って継続してもっとクラスとっていこう。

終わりに、ところで最近よく書くようになったのは、自分の設定したある場所に辿り付くまでの軌跡を残そうと思い立ったからだ。それは遠く遠くにあるけれどそこに行くまでの過程を、その時その時に何を思い、どんなアプローチをしていくかを書き残しておくのは興味深いと思った。もし僕がそれに登頂に成功したら、きっとこれらは他の若い世代の彼らのヒントになればいいと思う。もし僕が失敗したら、こうしなければいいのだ。だからそれもヒントになる。

現に僕のブログを読んでしばらくになる中学生になった妹は、中学生の時の俺より意識が高い気がするし活動的にぐっと変わった気がする。俺を越えられたら悔しいけど、越えて欲しい気もするものだ。
エジソンの言う“Genius was 1 percent inspiration and 99 percent perspiration."天才とは1%のひらめきと99%の努力。だよと言われた。

おっと、今日はバレエの話しだった。
ballet is such a beautiful art.