愛すべき街NYC

yorchestra2009-09-18

Libraryって良いよね。最近に始まったことではないのだけれど、NYで図書館にものすごくはまっている。

New York Public Libraryは最高だ。あらゆる場所に散在していて、その蔵書数、DVD、CD、貴重な資料などどの分野にもあって、それでさらにすごいのが、そのネットワークなのだ。オンラインで全てブラウズも簡単だし、それでどこどこの図書館に届けて欲しいとリクエストすると、それを持っている図書館から届けられ、つまりNYC中をぐるぐるサーキュレートできるシステムがしっかり確立されている。

これは実は僕の行っている大学のCUNYグループも同じ。CUNYスクールはたくさんあって、自分の大学にないものは他の大学の図書館から取り寄せられる。

本に囲まれていると幸せを感じるのって僕だけ?

でもそれと同時に、大きい本屋さんに行った時も同じなんだけど、変な焦りというか落ち着きのなさも感じる。これには理由も自分の中ではわかっていて、何でも極めたがり、知るところまで知りたいたちだから、そのような膨大な書籍を目の前にすると、これも読みたい、これも知りたい、しかも最先端の域のところまで理解したいという欲、好奇心で溢れ返ってしまう。映画、建築、ファッション、音楽、旅、歴史、政治、経済、数学、ところが全ての領域においてそれは人生の長さ的に難しいということもわかってしまうので、すごく落ち込んだ気持ちにもなる。

まぁ、いいわな。

いつも行きつけの図書館があるんだけど、今日は新しいところを開拓しに、Lincoln CenterのPerforming Artsというところに行ってみた。ここの図書館の強みは芸術面。Lincoln CenterというNY Metropolitan Opera、NY Philharmonicなどを中心に文化の総合施設のあるところなので、そういう匂いが強い。

そして図書館は建築としてもカッコいいものがとても多いのだ。感服。

そろそろ冬から、バレエやオペラのシーズンが到来する。
わくわくしちゃうな。

NYは文化人を育てる土壌が整っているなとつくづく思う。
私たちは、膨大な書籍のリソースと、MoMAやメトロポリタンなど一流の美術館を無料で解放し、少しお金があるならさらにオペラやバレエ、ブロードウェイショー、ジャズなど一流のパフォーマンスを見られる機会も作ります。一級の建築も立てておきますし、ハリウッドだけでなく、名作、各国や監督別に企画した映画もそれぞれの映画館で上映しておきます。どうぞ学びたい人は学んで下さいと言わんばかりに聞こえる。少なくても僕はそれに気づいてしまった!

ただ、情報とイベントがありすぎて、本屋のごとくあれもこれもと混乱して、たまに頭がはち切れそうになる。これどうしたらいいの?

いつか振返る時が来た時、きっとNYで学んでいることは僕の中でしっかり土台を形成してくれていたと思うに違いない。だから今は自分の最大限に必死に吸収するばかり。育ち盛りだ。

愛すべき街NYC。