Mamma Mia!

Mamma Mia!

人は、そこへ住むとなかなかその土地を見ようとしなくなるものです。
NYへ来てからというもの、以前観光で来た時ほど、これも見に行こう、あれもしてみようなんてはなくなるものです。

ということで、この週末友達がNYを訪れていたので一緒にブロードウェイのMamma Mia!を観て来ました。

アメリカ人らしく、面白みもなく、結論から言っちゃうと、本っっっ当に面白かった!
最初の三分は俺とパフォーマーのテンションの違いに、何だか置いていかれちゃうんだけど、一曲目の”I Have A Dream”が始まるともうSophieのすぅっと透き通る声にその世界に引き込まれてしまう。そしたらもうそのまま最後まで釘付けになってしまうのだ。

ABBAのダンスナンバーに乗っけてストーリーを展開していくのだけれど、もうアクターたちの演技が立派で、きっと厳しい道を乗り越えて役をgetして、ホント幸せそうなのが伝わり、今を精一杯やっているのも伝わり、何か見ていて嬉しくなって、泣きそうになって、感動して、羨ましくて、俺も一緒になって舞台でやりたいって強く感じました。

中でも一人だけアジア人のアクターがいて、彼にすごく勇気と刺激をもらった気がする。白人ばかりの舞台で一人でアジア人で頑張っていて、彼が一体どういった経緯を持っているかは知らないけど、決して平坦な道ではなかったのは容易に想像できる。

ABBAは昔お父さんが車で聞いていて、それだから曲は全部勝手に僕の中に入っていて、でもしばらく聞く事はなかったし、所詮ABBAだろ、と見る前までは思っていたけれど、ショーを見てみるとどうでしょう。

だからこうして今でもABBAを聞いているわけです。
聞くとそのショーがどんなだったかずっと覚えていられそうです。

せっかく自分が過去で一番好きだと思える街NYにいられるんだから、もっとそれに感謝して毎日過ごさなきゃな、なんて決まりきった台詞を感じて、いやでも本当にその通りなんだな。だから僕は決めた。

ぜーんぶのブロードウェイを見よう!

これは一流のエンターテイメントだ。
見ていながら、脳内の幸せなエクスタシーがたくさん出ているのを感じていた。
こういうものにもっともっと触れていって、文化的な目を養っていきたいですね。

今回はチケットがほぼなくて、立見だったんだけど、それが逆に僕には似合っていたし、それがまたハングリー精神を刺激してくれた。今僕は修行時代だと心得ている。親にサポートしてもらって、最高の学びをさせてもらっているので、今は一番後ろの席で、立見でもいいんです。僕はそこからだって、最前列に座って鑑賞するより吸収してみせます。そしてそこからの光景を忘れないようにして、きっと将来こんな時代もあったなと一つの点になればいいです。

一緒に行きたい人がいたら声かけてね。
そうじゃなくても俺は行っちゃうよー。