そうしているうちに僕はまた次の浅い眠りに落ちるのだ。

そして先日USCのひとつのプロジェクトが終わった。
先月あたりからまた別のある長編映画の製作にずっと関わらせてもらっている。
5ヶ月程修行をさせてもらったアクティングスクールも先日休止した。
このプロダクションにかけるために。

僕は渡り歩いている。良いのか、悪いのか。

ここ数日、数年振りかの熱を出し、ずーっとベッドで横たわっていた。
あぁ何てもったいない時間なんだろうとか考えながら。

眠ってしまいたくても、しんどくてすぐに眠りに落ちれるわけでもなければ、長く眠り続けられもせず、少し眠っては、咳き込み、目覚めて、また、、といった具合だ。

浅い眠りが多かったせいか、たくさんの夢をみた。

その中であまりに印象が強くて今でも覚えているのがある。
僕は何故か日本へ帰国中で、実家にいた。
そして普段は穏やかな父親に突然、「いい加減好き勝手にできると思うなよ」と言われたんだ。

たった一言だったけど、ずっしり鉛を打ち込まれた気がした。
きっと図星だったのだ。
これまで僕のやりたいようにさせてくれた両親に改めて感謝しなくてはいけないなと感じた。

手紙を書いて伝えようと思った。
もう少しだけ頑張らせて欲しいと。

そうしているうちに僕はまた次の浅い眠りに落ちるのだ。