音楽ビデオ

最近また撮りました。

最近長編の映画はもちろんではあるけど、ミュージックビデオに興味がぐっと出て来ている。
アメリカではMTVで常に流れているし、割とミュージックビデオの存在と言うのは認知されていると思うが、日本ではどうだろう。
なかなかお目にかかる機会ってなくない?
ミュージックステーションとか何かのランキングに10秒くらい出て来るくらいで意識してみないとなかなか丸ごとちゃんと向き合ってみる事ってないよね。
そもそもどんな監督がいるかもそこまで知らないし。

ということで少し日本ではどうなってるんだろうってのを見てみた。
日本ではSPACE SHOWER Music Video Awardsというミュージックビデオの祭典が一番大きい。
歴代入賞している監督を上げてみると、

いくつか見てみたけど、個人的にはミュージシャンが歌っているのが大半だったり全部なミュージックビデオは好きじゃないな。
全然面白くない。

だったら丹下紘希監督のKurumi (Mr. Children)のような全くミュージシャンは出て来ないような、且つ、ストーリー性のあるものが好きだな。

今学校の映画クラブでミュージックビデオに取りかかっているんだけど、そこですごく葛藤があった。
まず監督の位置を取りたいと思い、曲選びに、脚本とストーリーボードを書いて提案したんだけど、とりあえずそれで行こうということになりそこはクリア。

問題はここから。
僕のグループには日本人はいないんだけれど、他は基本アメリカ人で、南アフリカスウェーデンカザフスタン、などと色んな人がいる。
国際色豊かでいいなーって思ってたんだけど、これは逆に大変だ。
僕はやはり19年も日本の空気を吸って育った訳だから、1年半弱で吸収したアメリカンカルチャーなんてものはそれにくらべたらスパイシー程度なものだ。

僕は最後にド派手なクライマックスが必ずついている所謂”ハリウッドムービー”なるものが嫌いで、余韻を残す様な、考える余地のあるような、ふんわりしたような、そんな”空気”をもつビデオが撮りたかった。

でもこのアメリカ人の野郎らが、まさに求めているものが違うんだよね。やはり。
彼らはそんな空気なるものはいらなくって、必要なストーリーとインパクトのあるクライマックスがあればいいんだ。
それをしたらまじダサくなるからホントやめてくれって言ったんだけど、完全に俺はマイノリティーでアウェー。
俺の一番気に入るであろうショットも、削られそうになった。
まぁ確かにストーリーだけ伝えるならいらないっちゃあいらないのかも知れないけど。。
でもこれを入れる事によって、めっちゃ雰囲気出るだろうが、と思った。


俺は俺が書いた通りに、そして演出もすればすごくいいものができる自信はあったし、最初は腹立ってしかたなかったんだけど、ちょっと落ち着けて、そしてポジティブに考えてみる余裕がその場で作れたのが面白かった。

日本のテイストで日本人と作りたいなら今すぐ日本に帰ればいいじゃんか。
だったら俺はもう日本へ帰ろう。


いやいや、そうではなくて色んな出身の人達と、アメリカで学びたいからロスへ来たんだったんじゃないか。
だったらこの作品は、もちろん完全には譲らないが、少しこっちの少々強い風に任せてみてもいいじゃないかと。
もともと今作ろうとしてるミュージックビデオ曲だってロスではないがニューヨークの、アメリカの音楽なんだし。

そう考えていたら、逆にこの作品がどう仕上がるのか楽しみになって来た。
そういうこと。

みんなに学期の最後に見せられる様に頑張ります。
その時は、あーこの話をあの時mixiに書いてたんだなって思って下さい。


それから、長編映画の監督よりはミュージックビデオの方が、音楽がどんどん作られていくだけ少し現実的な気はするんだけど、それでも現状は厳しいはず。
低予算、長時間労働にはかわらないのかな。
これからもっと調べて行くけど、もし、アメリカでも日本でも、ミュージックビデオ業界の現状を知っている方がいたら教えて下さい。

早くArc Spaceの方も開始させないとね。
http://yukari.lookatmypicture.com/

もう一個。
もし気に入っているミュージックビデオがあったらみんな教えてね。
日本内外問いません。
是非見てみますよ*

ふぅ、長く書いたな。
今週も1,2,3!
すぐに過ぎるだろうな。