映画撮影(2nd Project)とヘドウィグ(Musical)の記録

『The Race』
というFilm Culb内でシャッフルされた脚本を今日撮ることになり、朝からコリアタウンに行く。
無事5時過ぎには撮り終えた訳だけども、僕にとっては納得のいかない点が多々あって、心がやりきれない思いでいっぱいだった。
カメラをやった人と僕の求める”画”が全く違って、映画はすごく表現の世界だけれども、日常会話が出来ても、そういった、すごく微妙な自分の求める表現を的確に相手に説明するのはまだまだ遠い。もどかしい。苦しい。痛い。
一つ一つのショットの意味を持ちたいし、カッコいい画を撮りたいのに、その子の撮る画は格好良くない。ださい。
こんな時、今まで日本語で撮れてたのはすごく楽だったと思う。さらに言えばこんな苦しいときは自分があと二人くらいいればいいのに、絶対もっと良いものを撮れるのに、って思ってしまう。
でも映画は完全にチームワークだ。
映画を作って行きたいならこれは絶対の課題。
でもそれを乗り越えて完成したときは、その分だけ、嬉しいし、それを同じ強さで分かち合える仲間がいるということだろう。
これがやめられなくなるのかな。
一種の麻薬だ。

Hedwig And The Angry Inch, such a nice PLAY ever I had!!
朝9時から5時までの撮影とバスでの移動距離でくたくたになっていたが、その足でWest Hollywoodにある割とちっちゃなRoxy Theatreに向かった。
NYでもう上映が終わっていると言うことで前々から残念に思っていたところ、なんとそこHollywoodまで来ていた!
結論から言っちゃうと最高!!
間違いなくこれは最高だね。
一つ一つのメイクがカッコいいし、何と言っても曲の質が高い!
Stephen Traskはすごく仕事をしました。要チェックです。
一瞬ただのライブに思うと思うけど、これはやはりミュージカル。
はっきり言ってセットに何もお金なんてかかってないけど、ヘドウィグがうまく喋ることによって映画全体のストーリーを完全に描き出していた。
シアターに入ってすぐのところでIDなしでアルコールが買えたんだけど、それが実は映画の中で出て来るグラスとお酒だった。
ミュージカルも最初$60は高すぎると思っていたけど、やばい。
興奮の渦に巻き込まれた。
みんなして終わってからも1時間以上は冷めなかったんじゃないかな。
昨日内容を思い出そうと思って見たばかりなのに、帰宅してからまた映画を見てサントラまで聞く。
John Cameron Michaelに引けをとることのなかった”女優”はすごかった。
昔から一つの映画や劇を何回も見るとかありえない子だったのにこれは自然ともう一度でも見たいと思います。

この映画のコンセプトでもあるように、果たして人間は一人では半分なんでしょうか。
たった一人の自分の片割れを探して、くっついて一つになっては離れて、また探して。
この次、もう一度人間が神によって半分にされたら僕らはもう片足で立って、片目で見なくてはなりません。
sexによって再び一つに戻ろうとし、でも愛は苦しいもの。
その痛みは、心の底を真っ二つに貫く痛み。
それが愛。
果たして僕の片割れは今どこで何をしているんだろうか。
まだ見たこともないかもしれないし、もしかしたらもう出会っていて気づいてないだけかもしれない。
いつか会えればいいな。

今日、映画と舞台両方を体験してた訳なんだけども、どちらもいい。
どちらの良さもあるからね。
でもこんな良い舞台を見せつけられた後には一回本気で作ってみたいとも思うよね。
人が目の前で汗かいて本気でやってるのってやっぱ僕が人間である以上響くものがあるし。
どっちがいいかなんてホントは芸術はみんなまとめて芸術であって、細分化する必要はないんだ。
とにかく今日はすごく刺激的な日で、それを日々追い求めてる僕にとっては嬉しい日でした。
明日は哲学について一日費やして(課題なんだが)、明後日はNYだ。
まだまだ僕には刺激が必要なようだ。