4ヶ月かかった小さな大きな買い物

アメリカ人の仕事の出来なさにはつくづく腹が立つし、もはや飽きれるばかりです。
昨日もWest LA Musicまで用があって行きました。
僕はここへよく行くのですが、行って口論をしなかったことがありません。
振り返ればえらい昔の話になるんだけど、僕は要はターンテーブルのミキサー用のアダプターが買いたかったのです。
それだけ。
そんなもん$15も払えばそれで買えて終わりということなんだけど、僕はそれに4ヶ月かもっとかかりました。
最初買いに行ったとき、ちゃんとミキサーまで持ってって確認させて買ったはずなのに、家へ帰って使ってみると使えなくて、それが違うボルテージのものだということがわかったので取り替えに行きました。
今度は白人のアレックスというお兄さんに会って、これを替えて欲しいと伝えるとSure!という感じに快く引き受けてくれて、じゃあまた入荷したら連絡するから電話番号とアドレス書いてくれと言い、アダプターを預け、これでいいだろうと家へ帰ったのはまだ去年の話。
そして待っても連絡が一向に来ないので店まで再び出向かうことにしました。
間違えたのを売った黒人のモンタッジ本人がいてそのことを訪ねると、アレックスならこの間クビにされたぜ、Man.という具合に言ってよこしました。
理由は僕のアダプターを預かった際、預かり証みたいなレシートを僕に渡さなかったからだそうである。
それだけで?可哀想にと思ったが、とにかく新しいものと交換してくれと頼みました。
そうするとモンタッジはそれは出来ないと言う。
預かったと言うレシートを持ってないから。
でもそれをよこさなかったのはアレックスのせいで、僕のせいではないはずである。
それを言うと、だから彼をクビにしてやったんだよと言う。
え?でも彼をクビにしても俺に何も得はないし、それでアダプターも返ってこないし、返金もないし、ふざけんなよと思って口論になると、終いには、レシートを受け取らなかった俺のフォルトだと言い出す始末である。
ラチがあかないのでマネージャーを出してくれと言うと仕方ねえなという感じで会わせてくれた。
この白人のマネージャーは、君の悩みなら僕の力で何でも解決してあげましょうと言わんばかりの笑みでやってきて、訳を話すと、新しいものを代わりに発注しておくからまた来なさいとあっけなく問題解決。
そしてまただいぶ経った頃、電話が来たので昨日店まで出向いて、アダプターとりに来たよーとやっと終わると思って嬉しく話掛けると、マネージャーまでもう話が違っているではないか。
やっぱあれはレシートという証明がないから返金も返品もできないから、またお金払ってねと言った。
決して高い額ではないが、遠くまでわざわざ何度も一個のアダプターの為に来て、まして向こうのミスで、最終的にもう一度金を払うとか思うと怒りが込み上げて来て、また口論になった。
しまいには、まぁいいじゃないか、これでアメリカでの一つ教訓になったじゃないか、次から気を付けないとなみたいに言いやがって。
そしてマネージャーの上のスーパーボスと話すことになった。
いでよ、最終ボス!といったところだ。
最後にヤツを倒した。
結局正しいアダプターをお金を払わず(といっても前払った分と交換だから普通に払ったことになるが)受け取れて、West LA Musicを攻略して帰った。

あー長かった。たった一つのアダプターの買い物でこんなに日記が書ける人はそうはいないだろう。
今回の件は僕がケチとか違うとか、そうじゃない問題ではないのだ。
これは一個の例に過ぎず、アメリカ人の人間的に阿呆な例なんて死ぬ程ある。
こんな店が東京にあったら速攻で潰れるだろう。
日本のお客様は王様主義は凄まじいから。

Spring Breakがあるので、4/11~16までNew Yorkに行って来ます。
リサーチをする為に本を買って帰りました。
平日だと言うのに、ある意味で充実した日でした。
愚痴になりましたが、こんなアメリカが世界一として走って行けるのも、そう長くはないだろうなと。
盛者必衰、諸行無常ではないが。