さようなら。読まなくていい。

久しぶりに書くのにすごく暗い文になるであろうけどお許し下さい。
三週間日本に帰り、またエナジーを溜め込んでいざアメリカでの生活を再び始めるぞと意気込んで帰って来た矢先のこと。
隣人から知らされて知ったのだが、僕が一緒に住んでいたメキシコ人のおばあちゃんが僕が戻る二日前に亡くなってしまった。
たった四ヶ月だけど、彼女が作ってくれる料理はおいしかったし、作り方も教えてもらったし、食後にスペイン語を教えてもらったり色々あった。
思えば喧嘩ばかり。
理解できないところも多々あったけど、ベースの部分では実の孫の様に可愛がってくれてたこと嬉しかった。
俺が夜更かししてると怒り、レンジで解凍すると怒り、パーティーには行くなと言い、その度俺はむかついていた。
でも俺がいっぱいいっぱいになっている時、すごく親身になって聞いてくれた。
真っ暗の夜に荷物を知らない遠いところまでとりにいかなきゃならない時に、地図を見て手伝ってくれて。
思い出すと涙が出て来る。
ありがとう。
こんな早く別れが来るとは思ってなかった。
帰って来て日本での思い出話しようかなと思ってた矢先。
二日前なんて皮肉だな。。
もう一度会って話がしたい。
俺がうまそうに食べてるのを喜んでその為に作ってくれて嬉しかった。
足が痛いといつも言って薄黒く変色した足を引きずっていたね。
俺が日本に戻っている間に、壊れた電球を新しいのに替えてくれて、ベッドを直してくれて。
今はもうあなたの手によって何かこの世のものが動くということはないんだね。
でも二日前まではあなた、あなた自身の手によって俺の為にやってくれたんだね。
でももう動くことはない。
でも嘘なんでしょ。何か普通に帰って来る気がする。
そろそろ出て来てもいいんじゃない。
ふざけんなって怒るけどね。
でも今日葬儀に出席して最後に会ってきた。
葬儀は全てスペイン語でなされ、何もわからなかった。
でもじーんと伝わってくるものがあった。
いつも写真を撮らせてと言うと、今はお化粧してないからダメと本気で拒んでいた。
でも今日は綺麗だったよ。
ここまで真剣に神を信じ教会で祈り、聖書を読み、家でもミーティングを聞き、キリストを信じない者にも教え、そんなあなたは今頃ゆっくり天国に行っていることでしょう。
行かないはずがない。
もう痛みから解放されて、自由に走り回れるね。
ご冥福をお祈りいたしますなんてやっぱ関係ない者のみが言える適当な言葉だ。
生きている時はまだ先があるからって別に意識しないけど、やっぱ後悔ばかりだ。
これしてあげれば良かった、あれは俺が我慢すれば良かったとか。
いついなくなるってわかればするであろうに、わからないとこの始末。
でも親だって兄弟だって友達だって若くたって、いつ死ぬなんて誰にもわからない。
自分もそう。
だからこそ、その日その日を大切にして、それこそ最後の日だと思って思い切り、後悔のないように行動すること。自分に対しても、他人に対してもそう。
最後になるけどVicki、天国で安らかに暮らしてね。
あなたに短い間だけど会えて良かった。
愛情をありがとう。

追伸:こんなことmixiで誰でも読める場に書きたくないんだけど、忘れないように、そして一つの教訓として残るように。
アメリカに戻りたった二日。
でも長い長い二日間で来て早々疲れ果ててしまったよ。
そんな時は人の温かさと、カリフォルニアの青空に身を任せて波長を同じくすることかな。
それから時間が解決してくれると思う。
夜と、一人の時間がどうしても辛くて。
昼でもいないところの電気まで全部付けて、
音楽も無駄に大きな音で、空しくも明るい曲ばかりかけて。
最後に、どん底の僕を支えてくれた人たち、ありがとう。感謝してます。
友達でよかった。
家も出なきゃいけないかもしれないので、もしいいところがあったら教えて下さい。
お願いします。