プロダクトデザイン。洗練された線。

多趣味というか、色んな分野のものがそれぞれに好きな僕ですが、最近振返るとそのそれぞれの別のインダストリーのプロダクトには一種の共通性が見えて来た。

最近プロダクトデザインの話が出たのでその辺から行くと、
柳宗理
http://www.japon.net/yanagi/indexj.shtml
作品たちを眺めていたら彼の丁寧な姿勢と形は凛としていて、そういう家具とか、スプーンとかケトルとかの食器に囲まれて生活したいなぁって思った。きっと幸せな気持ちになるんだろうなぁと。その綺麗なラインは何か通じるところがあるなぁと思ったら確かに建築家のル・コルビュジェにも影響を受けてるんですね。

Dieter Ramsに関しても教えてもらったらやはり僕好きでした。とても。線がとても潔いというか、見とれてしまうような気持ちいいカタチを表現していて。
http://www.vitsoe.com/en/gb/about/dieterrams/gooddesign

音楽では例えばAlva Noto。彼のその削ぎ落としていった感って通じるものがある。やはりドイツの血なのかな。
http://www.youtube.com/watch?v=INBDe-GoGlQ&feature=related

深沢直人、+-0の加湿器などに代表されるそのシンプルさにも通じるところがあるのでしょうか。

こう、練りに練られて出来上がった洗練されたデザインは見ていて気持ちいい。でもこれは一過性のブームにすぎないのではないかと思うときがある。どうなのだろうか。それはこれを近未来に読み返して答えを知るしかないだろうか。2009の冬、東京に帰った時に、ちまたにそのラインをいったデザインが氾濫していたのに気づいた。ちょっと”こだわりました”的なお店に行くと、こぞってそういった”シンプル”で”モダンな”デザインのものばかりが置かれ逆に飽き飽きしてしまったと記憶している。最初にそれをやり始めた人はいいが、そしてもちろん新しいものは真似やその組み合わせによって生まれるものかもしれないけれど、それでも残りの大半は模倣の固まりにしか見えなかった。

次はどんな流行りの波が来るのか。それとも、シンプルで削ぎ落とされたデザインは永遠に廃ることがないものなのか。

We'll see.
2.20.10
yosuke hosoi