ナイスなシャツを着てカーネギーホールでのオペラコンサートへ出かけるのである。

二月三日は、スーツにリボンのついたシャツを着て少しお洒落をしてMiraとカーネギーホールへコンサートを見に行きました。こういう日はなんだか良いですね。気持ちがすっとする。

今回は国連各加盟国大使、財界、政界の著名人を招待して国連の活動を支援するためのコンサートみたいで、前回と今回の映画で音楽とミックスを担当してもらったShin君がその企画をやっていて幸いにも招待して頂きました。ありがとう。
二人のソプラノオペラ歌手、森谷真理さんと田村麻子さん。人間ってこんな声でるの?って感じでした。まさに空気の波が震えている感じで、客席までしっかり届いて僕の肌を振るわせていた。
チェロ奏者Maya Beiserのパフォーマンスもかなり斬新でした。

NYという土地柄、文化的にすばらしいものに日々触れられ、最近さらにその中でも”すごいもの”に触れると、あ、これはかなりきたな、という”実感”が自分の中に沸き起こり、それに気づくようになった。そういった場合、それは大きな割合で僕のinputの箱の中に蓄積され、次回outputする時、つまり映画を撮る時、それが大きく影響してくる。

まだ編集中だが、今回撮った映画は初めてダンスというものを採用した。それはChicagoというミュージカルを見た時に走った衝撃が俺の中の何かを変えたに違いない。あれは俺の中で大きかった。今までダンスに興味なんてなかった俺がだ。

そして少し前に見たAntichristという映画の中でのオペラ音楽の使い方、そして今回オペラの鑑賞とで、これらは次回の映画に大きな影響を及ぼしそうな予感である。良い予感である。
今から楽しみである。20代は全身で吸収し続ける。そして大きな失敗をしたい。そこからの学び。ただ失敗は怖い。なかなかできないものである。要は失うものはないうちに当たっていかなくてはということだ。

今学期は
脚本、サウンド、映画史II (戦後)、それからドキュメンタリーの4クラス。
また自分のあらゆる面の底上げに繋がりそうでわくわくする。
忙しくなるが、学べる時間を最大限楽しみたいと思う次第である。

カーネギーホールの佇まいから感じられる歴史と文化のにほい。良かったです。
Thanks again, shin-kun.

その後はモデルを目指すJohn Kellyの写真を撮影して夜中に家路についた。
とても良い日。

  • 森谷真理(2006年メトロポリタンオペラで「魔笛」にて「夜の女王」として出演。)

http://www.facebook.com/l/03404;www.marimoriya.com/jp/bio.php

  • 田村麻子(「蝶々夫人」「椿姫」 等世界的に有名な演目に出演)

http://www.facebook.com/l/03404;www.asakotamura.com/japanese.html

  • Maya Beiser(オリジナルアルバム7枚発表。現在、世界的にも最も注目されて

いる前衛チェロ奏者)
http://www.facebook.com/l/03404;mayabeiser.com/