ハムレットを監督して。

Fall 09の学期の最後にシェイクスピアーのハムレットのワンシーンを監督させて頂きました。
ACT III, Scene 1. HamletがOpheliaに尼になれ!と言うシーンと言えばわかる人もいるはず。

今回ここまででは一番大きいショートフィルムを監督中だったので、本当に時間に苦しまされたね。もうクラスのみんながキャスティングし終わった時期に始めたので正直演技できる人が残っていないという事実を知った時は落ちこんだねー。さらにリハーサルの時間も数回しかなくて演技を叩き込む時間すらない!OMGでした。

ワンシーンとはいえ、話全体を理解しておく必要があるし、しかも英語をもちろん普通に話すアメリカ人より監督としてそのことを数倍は理解していないといけない。シェイクスピアの言語なんてまじきついし。

俺全然現実逃避というものができなくて、たまにそういう人が羨ましいわぁ。もうやることが決まっている以上正面から対峙する以外ないからね。逃避して一日でもそのことをやらなかったらもう後がないのもわかってるからとりあえずベストを尽くすのみ。

そこからキャラクターのブレークダウン、ステージング、コスチューム、ミュージックなど考えて考えて、役者と実験を繰り返し、本番ではほんとんど演技をしたことのない子がここまでできるんだっていうくらいのものが引き出せました。

今回の演出を通して、古くから今にまで残るクラシカルな演劇や脚本について学べて、終わってみればやって本当に良かったと思った。

2009年は本当に実りが多くてまだまだ良いニュースが書けそうです。お楽しみに。