映画祭の意義

今実はすごくパーソナルな短いドキュメンタリーを製作している。普通は表に出さなくてもいいような個人的な手紙を映像という詩にしていく。

これの完成が少しずつ見えてきた。それに伴って、Man of the Houseではもうお終いと思っていた映画祭のエントリーがまたやってくる。映画祭にいざ入選すると華やかなもんだけど、応募していくのはすごく地味なもんだ。ちょっとめんどくさいとさえ思ってしまうのが事実。今回はドキュメンタリーということで良い映画祭をあまり知らないのでまたリサーチが必要になってくる。でも、その先に見えてくる光に向かってわくわく感を思い描くのだ。

この世に巨万とある映画祭。ここでまた映画祭の意義についてふと考える。

今までは無名でも小さくても何でも入選すれば良いと思っていた。そしてそれは決して無駄な経験ではなかった。何故ならそれは僕自身に自信を与えてくれたから。穫らないよりは無名の映画祭でも賞を穫った方が良い。しかし、これまで色々参加してきて思ったのは、そういう映画祭は行っても実質あまり意味がなかったように感じる。前回、幸運にもカンヌ国際映画祭に出席できてそれを考えるきっかけになったのだけれど、無名の映画祭では、パーティーに出席しても、人と知り合っても、それが何にも繋がらなかったりするケースが多かった。そもそもそういった映画祭に重要な人物が来ないからなのだけれど。

逆に、どんな映画祭なら出す価値があるのかと言うとーー

  • 映画の露出をより多くし、注目をもってくることが出来る映画祭。(メディアなどが書いてくれるような規模)
  • 審査員に自分の好きな監督、ゲストなどがいる映画祭。
  • 他の映画祭のプログラマーも注目しに来る程の映画祭。
  • 賞金、移動費などをもってくれる映画祭。
  • 今まで参加した映画祭。(プログラマーとの関係が深まる)
  • 住んでるエリアの映画祭。(僕の場合はNYC周辺)

どんな良い映画祭でも自分が出席できないようであれば意味がないと言える。全てそこで得られる体験なのだから。なので入賞してもどの道行かないと思っている映画祭には出してもあまり意味がないかな。

さて、これを踏まえた上でそろそろエントリーを始めようかと思う。大きな大きな目標に向けて一歩ずつ。みんなに感動が届けられますように。