ナイト オン ザ プラネット

yorchestra2005-04-29

今日はまたナイト オン ザ プラネットを見た。最近ジム・ジャームッシュの作品を他にもいくつか見た。とりあえず今日見ての感想を簡単に言おう。

人々はある時間帯にそれぞれ別のことをしている。それを世界の5カ所をそれぞれタクシーを場面にして描いている。LAではウィノナライダーが、今のcab driverという職、そしていずれは整備士になるから、と言って普通おいしいと思われる女優という職を断ったのが印象的。己の人生の計画は簡単には崩せない。
そして、Parisでは運転手が”俺の肌の色を当ててみろ”と盲目の女性に言った時、その女性は”そんなの当てても無意味だわ”と言った。それだ。
Helsinkiでは、リストラされ車を失い妻に離婚を言い渡された不幸なはずの男性に、運転手は自分の更なる不幸をあえて話してくれる。自分が一番不幸だなんて簡単に思っちゃあいけない。タクシーの中でこれだけ伝えられる、この映画はすごい。